取り戻す輝き

  再びの煌めきを。

  失意のマンUから古巣のドルトムントに戻り2シーズン目、代表の10番がかつての輝きを取り戻しつつある。ブンデス開幕から、トップ下で得点にアシストに大活躍。ブンデスで無双していた頃を彷彿とさせているのだ。

  もとよりボールテクニックは確かなものがあり、加えて視野の広さを活かしたキレのあるパスワークが持ち味だ。ボディコンタクトのエグいプレミアでは、必要以上に警戒されて持ち味がスポイルされていたが、それほどでもないブンデスでは、持ち味が十二分に発揮されている。プレイ動画を見ても、ワクワクに満ちていたあの頃の彼がそこにいるのだ。

  何より嬉しいのは、得点を決めた後の場内アナウンスで、

  「ただいまの得点は、23番カガーワー!」


  とあおると、場内が一斉に

「シ~ンジ~!」


 と唱和するのだ。何という幸せな光景。

  この調子なら、このあと予定されているW杯予選2試合でも、期待に応えてくれるのではなかろうか。

 征けよシンジ。再びの輝きを取り戻し、ジャパンの希望となってくれ。