華麗なるサッカーショー! クラブW杯決勝 バルセロナvsリバープレート 3ー0

 MSNの先発が判明した時点で、興味は「勝敗」から「勝ち方」に移った。それは正しかった。テレビのハイライトシーンに映る攻撃には、必ずMSNのいずれかがいて、息を呑むプレーを見せてくれた。

 腎臓結石で準決勝を欠場したメッシは病も癒え、10番としての華麗な司令塔の役割を果たす。特に一点目のシュートは、周囲を複数のDFに囲まれながらも

「なぜそのタイミングで左足アウトのシュートを!?」

 というウットリビックリシュート。さすがはマルチバロンドールホルダー、鮮やかな先制点だった。

 内転筋の負傷で全休ではないかと懸念されたブラジルの至宝ネイマールも出場。得点はなかったが、得点に結び付くどピンポイントのクロスを決める。極めつけはヴァイタルエリアでの複数DF相手に披露したダンシングステップというまさに踊るようなドリブル。ネイマールがサッカーの神に愛された子供だということを、この上なく証明した1シーンだった。

 そして「実」を取ったのはスアレス。MNがお膳立てしてくれたチャンスを確実にモノにし、2点をゲット。大会史上における得点王になったのだった。この大会において、スアレスは単なる野獣派FWではなく、テクニックも兼ね備えた正統派万能FWだということを示したのであった。

 ということでリーベルには気の毒だったが、3ー0でバルセロナが勝利し、クラブ世界一の座についたのだった。

 いいものを見せてもらいました。願わくば来年もお願い致します。