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スターウォーズ フォースの覚醒 レビューその1 (注意!フルネタバレVer.)

映画
 年末に観たEP7のレビュー。非常に面白かった。ネタバレなしで記述するのもアレなので、申し訳ないがフルネタバレでいく。もちろん1回観ただけなので、細かいミスはご容赦。書き出すと止まらなくなったので数回に分ける。今回は概略とヒロイン編。では。


 EP6の続編たるEP7、30年ぶりの新作。

 前作「ジェダイの帰還」では、主人公ルーク・スカイウォーカーは銀河皇帝を倒し、フォースの暗黒面に支配されていた星々が解放され、歓喜の宴で幕を閉じた。

 EP7はこの30年後の物語だ。状況は

・ルークは姿を消した。最後のジェダイである彼の行方を帝国と反乱軍双方で躍起になって追っている。

・帝国軍は新たな組織「ファースト・オーダー」 を結成し、行方を追い、その傍らで反乱軍の鎮圧も行っている。なので先々でムチャをし、恐怖の対象となっている。

・リーダーはかのダース・ベイダースタイルのマスク+黒装束、暗黒フォースの使い手であるカイロ・レン。この出自が面白い。何とハン・ソロとレイア・オーガナ姫との子供。フォースを見込まれルークに預けられるが、スニークという暗黒坊主(作中では最高指導者=Supreme Leaderと呼ばれている。シリーズのラスボスっぽい。)にたぶらかされて暗黒面に堕ち、何事かやらかして出奔。ルークは責任を感じて隠遁・・・という次第。

・ルークの居場所を示す鍵となるマップデータを反乱軍の一人がゲット。物語はそれを受け取りに来た反乱軍のエースパイロット、ダメロンと相棒のドロイドBBー8がある星の砂漠の集落を訪ねる場面から始まる。

<新キャラ>

・レイ

 新3部作のヒロイン。砂漠の星ジャクーに暮らす。砂漠に埋もれた帝国軍の機械の残骸を回収し、買い取ってもらうことでその日暮らしに近い生活をしている。幼少期に別れた誰かが戻ってくるのを待っている。ある日砂漠で同業者につかまっていた野良ドロイド(BBー8)を助けたらなつかれてしまい、行動を共にするが、実はこのドロイド、大変なもの(ラストジェダイの居場所を示すマップデータ)を持っており、帝国軍に執拗に追い回される。

 ひょんなことで合流したフィン(←後述)と一緒に逃げている最中、「このポンコツ(!)でいいわ。」と乗り込んだ船は、シリーズ史上、いやSF映画史上最も有名な超光速宇宙船、あのミレニアム・ファルコン号だった!個人的に思わず「おおっ!」と声を出しましたね。

 しかし彼女は初めて乗るファルコン号を意のままに操り、追ってきた帝国軍のタイ・ファイター2機を相手に砂漠に沈むスター・デストロイヤーの残骸内外を縦横無尽に飛び回る大空中アクション=ファルコン・チェイスをやってのける。その後もストーリーの進展と共に彼女はフォースに目覚め、尋常ならざる成長を見せる。その覚醒したフォースとは、

1. 他人の行動を自分が話す通りに操る。捕らわれた彼女が

「拘束を解き、ドアを開けて立ち去る。」

 と見張りのストーム・トルーパーを操って脱出するのはその真骨頂。

2. ライトセーバーに自分の感情を乗せてその威力を増す。SFタームで言えば「オーラの発露」に近い。カイロ・レンとの森の中の決戦で次第に彼を圧倒し、戦闘不能に追い込む。感情を込めすぎるとそれに飲み込まれ、暗黒面の発露にも及びかねないが、そこは抑制を効かせたようだ。実際敗れたカイロ・レンに対しても、最高指導者は修行の継続→完了を匂わせる発言をしており、EP8における再登場=強化済み及び新暗黒フォースの発現が期待できる。

 と、かように非凡な天賦のフォースを見せる彼女であるが、思い出してほしい。かつてジェダイマスター・ヨーダ及びなみいるジェダイ諸侯にその大きな才能を子供でありながら見せつけ、「選ばれし者=a chosen one」としてオビ=ワンの弟子として育ち、ジェダイ騎士団のツートップとして勇名を轟かせたものの、シスの暗黒卿にたぶらかされ暗黒面に堕ち、パートナーオビ=ワンとの対決の末四肢を失い全身を焼かれ、異形のマスクと甲冑姿に身をやつし、帝国軍の恐怖を実践したあの人物・・・アナキン・スカイウォーカーを。

 血筋的には孫(レイア姫の息子)にあたるカイロ・レンが、祖父を見倣い(w)立派な暗黒フォーサーとして登場した以上、彼女がいろいろあって最強の女暗黒ジェダイになる・・・かもしれない。だいたい本編において血筋上のつながりが一切明らかにされていない。あれほど強力なフォースの使い手が旧作キャラとのつながりがない、EP1のアナキンの立場を踏襲したというのは芸がない。ひょっとしたらEP8で驚愕の展開があるかもしれない。楽しみである。
           (つづく)