冬のドライブのお供色々
木曜日は休日前のドライブだが、お供の音楽はスマホのライブラリからのランダム再生がほとんどだ。とはいえお気に入りを集中的に聴きたいときもある。今回は数曲をご紹介。
●冬のファンタジー/カズン
95年の作品。実際の従兄弟同士でペアを組んだ。ビールのCMソングに採用されてヒット。ゴージャスなピアノにリバーブの効いた透明感のあるサウンドと、伸びやかな歌唱が爽やかだ。冬の夜空を眺めながら聴くとよいかも。
●さくらの花の咲くころに/渡辺美里
もう少しすると、卒業式シーズンでさくらソングが氾濫するが、大げさな造りが鼻につき、あまり好きではない。ただ、この曲は例外。FMで流れたのを偶然聴いて気に入った。なかなか雰囲気のある詞がいいし、曲は意外にもTMNetworkの木根さん、アレンジは名手清水信之である。リズムアレンジは正直「?」だが、サビのパッドサウンドは素晴らしい。
● Save the Best for the Last / Vanessa Williams
豪華なピアノといえば、この曲の方がふさわしい。合唱曲としても有名なものだ。最初に聴いたときは
「これぜってえデビフォス(=David Foster)だわ。」
と思ったが、ググってみると違う人だった。落ち着いた歌唱が好印象。夜に一人でしんみりと聴くにはいい。
● If I'm Dreamin' / Lee Ritenour
アルバム"Earth Run"収録の曲。”Rit"のAOR路線がウケてヴォーカル曲がフィーチャーされるようになった。
この曲はRITのEric TaggからPhil Perryという南米の恰幅のいいオジサマになっている。このあとラテン色の強いアルバムが続いたリトナーのパートナーとなった。
この曲のハイライトは、自在に飛び交うエレピのバッキングだ。浮遊感があって大変によろしい。Dave & Don Grusin兄弟の真骨頂である。また、ゲストにアース・ウインド・アンド・ファイアーのモーリス・ホワイトとデビフォスも参加していて、ミニムーグの野太いシンセベースとファルセットコーラスにらしさを見せている。リトナーのソロはリバーブがよくかかっていてスペーシー。いい音だ。
● Killer/ Cozy Powell (Instrumental)
レインボー、マイケル・シェンカー、ジェフ・ベックとの共演で有名なハードロックドラマー。ツインバスドラムの”ドコドコドコドコ”というフレーズが有名。この"Killer"は、ソロアルバム"Over The Top"の収録曲で、スタジオライブ風のインスト曲である。
アップテンポのハードシャッフルに乗って曲は疾走する。メンバーはJack Bruce / Bass, Don Airey / Synth,
Gary Moore / guitarと名手揃い。テーマの後は当時新進の早弾きギタリスト、ゲイリー・ムーアでスケールの超高速上り下りを披露している。最後のブルースパートの熱演は、後にブルースギタリストとして名を馳せる彼の萌芽となるものだ。キーボードのドン・エイリーはアナログシンセの名機CS-80を駆使し、印象に残るプレイだ。この方はレインボーを経て現在はジョン・ロードの後釜としてディープ・パープル在籍中。なるほど。
まだまだあるが、続きは次回に。