映画レビュー:残穢ー住んではいけない部屋ー
評価:★★☆
フルネタバレコーション:お嫌いな方はここでお別れ。
余白開始。
余白終了。
観客の入りは少なかった。
<ストーリー>
ある女子大生(橋本愛)の部屋でおかしな現象が起こる。同じ頃、アパートの一室で住人が変死するという事件が連続し、心霊ライター(竹内結子)が取材に入る。女子大生と知り合ったライターは、共同で周囲の住人に聞き取りを進めていくと、アパートの前に建っていた家屋と、その住人に行き当たる。
その家族は北九州で炭坑を経営していたが、炭坑火災の時に消火のために入り口を塞ぎ、結果多くの炭坑夫を見殺しにした。炭坑夫の恨みが募り、その一族に祟っていたのだ。例えばその惣領息子はメンタルを病み、座敷牢に閉じ込められるが夜な夜なトイレから床下に抜け徘徊し、所々で
「焼けー、殺せー」
と囁き(ヤダなあ...)、それで家族のメンタルがアカンくなり、困った当主は猿の腕とかのマジック・呪術アイテムの収集に走り、遂にはそのアイテムに囲まれて妖刀で首をかっ切るといううへぇな結果を招いたのだった。
ライターと女子大生を中心とした一行は、その”グラウンド・ゼロ”たる部屋の探索を行い、遂にはその部屋にたどり着く。これで成仏、現象も終息・・・と思ったら・・・という話。
<レビュー>
パンチが弱い。
きっかけとなる怪異現象、何かが畳をこする音の正体は、首を吊った身体がブランブラ~ンというものだが、これは「呪怨」で見たものだ。あれは壁のドンという音だったが、ネタかぶりを避けた感がある。
祟りの本体、「リング」なら貞子の出現だが、黒い人影が這ってくるというアナクロなもので、インパクトに欠ける。で、それが襲った人を殺すでもなく、自殺に誘うのだから余計である。貞子さんのように睨み殺したり、加耶子さんのように引きずり込むといった決め手に欠ける。
ということで評価は低い。ただ、もっと低いものにしなかったのには理由がある。それは・・・
すいません!寝てました!
100分ほどのランタイムのうち、起きていたのは
・開始15分
・中ほど10分
・ラスト5分
のみ。暖かい館内は、150kmほどのドライブをこなした私には余りにも睡眠に向いていた。観もしないで評価するとは余りにも失礼、というわけで中間のものとなった。