なでしこ崖っぷち:リオ五輪最終予選

 川澄ちゃんのクロスは、10番とDFの競った上空を越え、落下中に「たまたまそこにいた」16番の頭に当たって相手ゴールに入った。日本中が歓喜に湧いた先制点である。

 あのときの落下点にいること自体、ブッチーがサッカーの神様に愛されていることのこれ以上ない証左である。彼女は試合終了間際にも、GKと一対一の大チャンスを迎えたが、これをシュートに持ち込めなかったことは、彼女の伸び代と好意的に解釈しよう。

 さて、2試合で勝ち点1は5戦しかない短期決戦では何とも厳しい結果である。残り全勝しても勝ち点は9にしかならず、他チームが上回るには3勝すればよいという状況は大ピンチ、出場は黄色点滅だ。

 残りは中国、北朝鮮ベトナムベトナムは昨日オージーに0ー9とボコられたのでまあオッケーとして、明日の中国が天王山だ。ここで勝たないと、事実上の終戦になってしまう。レジェンド無きあとに一気に崩れたということのないように何とか踏みとどまってほしいものだ。

 頼むよなでしこ!