寂しい現実...:女子サッカーリオ五輪最終予選@大阪

 9時過ぎ。休憩室のTVで中国の10番がループシュートのようなものを決めたとき、黙って休憩室を出た。その後一点を返したものの2-1で終了。

 完全に望みを断たれたわけではないが、ほぼノーチャンスな状況に陥ってしまった。試合を見ても、二点目のシュートはともかくとして、一点目は安易なバックパスを横から拾われてのほぼ自殺点と「アジアのバルサ」と称えられたチームの姿としては何ともしまらない有り様。

 要石が抜けると、こうもチーム力は落ちてしまうのか。やはり女バロンドールの早期警戒能力(=危機察知能力)は半端なかったのだと実感。あと、W杯優勝メンバーのパフォーマンスの低下及び新戦力の台頭も見られない。あの輝かしい未来を垣間見せてくれたヤンなではどこに行ってしまったのか...。

 とまあ、嘆いたところで現状が好転するわけもなく、問題はこの責任をとって更迭されるであろう佐々木監督とその後任、及び新たなヴァージョンのなでしこである。だましだましつかっていた旧世代メンバーのドラスティックな入れ替えが要求されるが、誰がその任を負うかである。何といってもW杯優勝&五輪銀メダルの圧倒的な実績がメンタルな障害となってしまう。

 だが、これが強者の宿命。円滑な新陳代謝とパフォーマンスの維持というアンビバレンツなテーマを追うことが求められるのだ。今回の結果は仕方なく受け入れるとして今後の建て直しの手法と過程を注視したい。

 それにしても、どこへ行った田中陽子...。(そこか!?)