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Meet at a greenfield near the bridge of the rainbow someday, sometime.

 帰宅すると、不在着信。実家の妹からだ。かけてみると、悲しい知らせが。

 実家にいた猫のベリーが、交通事故で亡くなったという。昨日妹が出かける際に気付くと、実家の前の道路で横たわっていたらしい。幸い身体は損傷もなく、まだ暖かかったそうだ。亡骸は翌日、庭のソラ(以前亡くなったネコ)の眠る隣に埋められた。

 ベリーちゃんは2014年の6月に、よちよち歩きの子猫で家にやってきた。ネコの餌入れから食べ物を拝借しては逃げていたが、ワールドカップサッカー、日本vsコートジボワール戦の夜に我が家の一員となった。

 元気な子猫ですぐに慣れ、タオルや猫じゃらしでよく遊んだ。家の中を走り回っては、電灯の紐めがけてジャンプしたりしていたのを覚えている。別室で寝ていると、「何してんの?」と言いたげに近くをうろついてきたものだ。

 実家を離れる日の朝、駅に向かうために妹の車に乗り込んだとき、フロントガラス越しに見える入り口のサッシの空いた隙間から、ベリーちゃんは座ってこっちを見ていた。

「どこ行くの?」

 と言いたげな姿だった。

 その後、時おり送られるメールの写真のベリーちゃんは、大きくなり、貫禄もある一人前のネコとなっていた。

 実は心配なのはもう20年近くも家にいるクロちゃんなのだが、まさかこういう形で再会できなくなってしまうとは...事故に遭ったのが震災発生時刻に近いというのも、あの未曾有の大災害が5年の時を経て自らを苛む間の悪さを天に呪いたくもなる。

 次のお休みには、コンビニで上等なネコ缶を買い、どこかでベリーちゃんに捧げよう。たった2年足らず、実際に一緒にいたのは3ヶ月ちょっとだったが、不遇な時期の自分の一服の清涼剤になってくれた感謝の気持ちを捧げよう。

 ベリーちゃん、またね。いつか虹の橋の近くで。

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