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今日のKKBOX取得分

 KKBOXの大幅充実により、コンテンツに不自由しない日々が続く。昨日はYesのブレイク作"90125"の次のアルバムの"Big Generator "を取得。

 世界初のサンプリングキーボード、イミュレーターⅢによる♪ジャン!♪というオーケストラヒット音のインパクトが世界中を席巻した"Owner of a Lonely Heart ", 多重コーラスとPVでのCG処理(今ではパソコンレベル)の映像が驚異の" Leave It "などヒット曲が多かったいわゆる「90125イエス」の次作となったのが「ビッグ・ジェネレーター」だ。「90125」のプロデューサーであったトレヴァー・ホーン色よりも本来のプログレ色を強めたこの作品では、ある意味のケレン味(=一般受け)が減った分インパクトが減ったが、ミュージシャンシップが強い分自分には好感が持てる作品で、長らく廃盤になっていたのが残念だった。今回の復活は嬉しい。

 あとは、「90125」より加入し、イエス中興の功労者であるトレヴァー・ラビンによる最後のリーダー作「Talk」が復活してくれれば完璧だ。これは当時最先端のシステムだったHDR=ハード・ディスク・レコーディングを全面的に取り入れたものだ。テープと異なり切った張ったの原音非破壊編集が自在なハードディスクに取り込む録音は、大変便利ではあったが、このアルバムが製作された1990年代初頭ではハード関係が貧弱だった。

・PC・・・当時のマックの最高機種、マッキントッシュⅡfxを複数台使用。ちなみに1台100万オーバーだが、スペックは今のスマホに劣る。CPUのクロック周波数は数百Mhz(♪ギガギーガ♪ではない)で、メモリは数十メガ程度。ハードディスクは1MB=1万円という時代だった。

・シーケンスソフト・・・シンセをコントロールするMIDIデータは、当時Opcode社の"Vision"とMark of the Unicorn社の"Performer"がツートップだった。しかし実際の音であるオーディオデータを取り込み、編集するソフトはマイクとPCを結ぶインターフェースが貧弱で、データの同時録音数にも処理速度の問題で制限があった。ということでソフトはオーディオ機能を追加した"Studio Vision"と”Digital Performer"が発表され、いずれも数十万円とコストがかさんだ。「Talk」の製作には複数台のⅡfxとソフト開発会社のエンジニアも動員して無限編集地獄に陥ったのだった。
 ちなみに現在のシーケンスならオーディオトラックごとにエフェクトを加え、ミックスされたマスター2トラックにマスタリングエフェクトをかけることもできる(注:それなりのスペックが要求される)が、当時のPCでは望むべくもなかった。

 とまあ、当時の環境はDio様よろしく「貧弱、貧弱ゥ!」だったが、肝心の曲はいいものが多く、本人は結構気に入っていた。後年海賊盤でデモCDを手に入れ、改めて聴きたいものだ。