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起きてりゃこんなもんさ:ロシアW杯二次予選 vsシリア 5ー0

 グループ通過が決まるも、この試合の結果次第では9月の最終予選のドローに影響するという2位シリアとのホーム最終戦。前戦のアフガニスタン戦は、飛車角の本田香川を抜いて、新戦力のいいテストができたが、今回は勝利が要求されるので、現時点のベストメンバーを起用し、万全を期した。

 試合はそれでもベタ引きせずにプレッシャーをかけるシリアに対し、まずは先発の宇佐美が躍動。左サイドを支配し、巧みなドリブルで切り込む。その積極性はワクワク感に溢れていて好感。効果的なクロスに反応したザキオカさんが惜しいチャンスを作るも点には至らない。

 しかし先制は、しばらく眠っていたあの男の覚醒と共にやってきた。新参者が結果を出していく中で、「10番」の矜持を保ち、コンディションを上げてきたあの男、ドイツ帰りの香川真司である。

 このところDFからのフィードを前線のFWに供給する役目を多く担っていた彼が、この試合では第2列からDF裏に飛び込んで決定機を演出するハンターの役を好演した。左斜めから鋭く蹴られたクロスはGKのパンチングがDFの顔にジャストミートしてゴールインというパチンコゴールとなったのだ。

 前半はその後目立ったチャンスもなく1ー0で終了。後半が始まり、本田のあのシンガポール戦を思わせるポスト直撃のヘディングを見て、いやな雰囲気がただよった時に、淀んだ霧を一瞬にして晴らすプレイが出現する。

 中央ゴール前に入ったボールを浮かせた本田に反応し、素早く走り込んだ彼は浮いたボールの直下に立つと、落ちてきたボールを胸でトラップ。少し浮いたボールに会わせて右足を軸にして一回転し、横に上げた左足でボールをボレーシュート!ボールはゴール隅に飛び込んだ!後の解説によると、

・蹴ったのは利き脚ではない。
・この一連の動作で、彼はゴールを見ていない。

 という、難易度D+のテクニカルシュートであった。この一撃で膠着状況は打開。その後はボランチに入った原口元気が素晴らしい働きでリスク管理とチャンスメークを行い、今度こその香川→本田の連携によるゴールと香川の二点目、原口のとどめで終わってみれば5-0とシリアをボコって終わったのだった。MOM(Man Of the Match)は文句なしのシンジさん。今後も10番のプライド、見せつけてね。

 こういうことで、最終予選のドローではあの韓国と別グループになることが確定。何かとあるのでこれはよかった。あとはオーストラリア、イラン、ウズベキスタンといったところか。A/Bの2グループに別れ、上位2チームと3位のプレーオフ勝者が進出する。現在の実力なら、まず問題なかろう。あとは所属リーグで怪我のないことを祈るのみだ。頑張れハリルジャパン。