切なさ全開:Her Town Too / James Taylor & J.D. Souther
どこぞのゲームのようなwww。
先ほどいささか似合わぬメランコリックなものを書いたので、このところお気に入りの曲を挙げよう。
もともとライブな音が好みではあるが、デジタルの波が来る前のデッドなサウンドはそれなりに趣があってよい。ことに70年代終盤から80年代初頭のイーグルスに代表されるミッドテンポのゆったりとした曲調、すなわち
・シンプルであまりエコー感のないドラム
・シンプルなベース
・コードが中心のエレピ(フェンダー・ローズ等)
・アルペジオ中心のアコギ
・内省的でメランコリックな歌詞
後の派手なデジタル+ライブサウンドの後に流行したアンプラグドなサウンドである。特にあまり揺れない中音重視のローズサウンドは実によい。この中で当時の私が気に入ったのは、ジェイムス・テイラーとJ.D.サウザーのゆったりとしたデュエット" Her Town Too "だ。
同系のサウンドでは、やはりイーグルスの" New Kid In Town "や" I can't Tell You Why "がある。いずれもエレピのコード弾きが中心のゆったりとしたテンポが印象的な曲だ。ちなみにギターはエレキを使用していて、後者にはジョー・ウォルシュのソロがあったりするのだが、当時最新のアナログコーラス(BossのCE-1)そのものの音だったりして実に懐かしい。
さて、" Her Town Too "はドラムがドン・ヘンリー、ピアノがグレン・フライのイーグルス勢。ベースには知る人ぞ知る髭のおじさんことリー・スクラー(ユーミンのアルバムに多く参加。ここ数年は一時的にTOTOのメンバーでもあった。)印象的なフレーズが耳に残るアコギはTOTO以前にスタジオで人気だったワディ・ワクテルだ。
哀愁漂うメロディと的確なハーモニーに加え、後半には物憂げなストリングスも加わってますます切なさアップ。歌詞の内容はググっていただくとして、何か希望の残る形でフェードアウトする。結構難しいコードを使っているので、いずれ楽器を復帰したら、コピーしてみたい曲の1つだ。ようつべの映像はこちら。いい曲である。
James Taylor and JDSouther - Her Town Too - YouTube