あと1日...

 夜勤3連発の2夜が終了、疲れた。あと1夜。歩き抜くのよ。仕事は昨日からエリア限定からフルエリアでの運搬に変わった。当初はパニクったが、深夜3時を過ぎた頃から徐々に慣れて落ち着いて作業できるようになってきた。終了時には課題となる運搬のルーティングも効率的にこなせるようになった。あとは経験値の増加と習熟度のアップのみだ。ちょっとだけ明るくなってきた。がんばろう。

 さて、このところ珍しくコミックを購入している。一昨日は待望の「HUNTER X HUNTER 」33巻、機能は「暗殺教室」20巻を購入。いずれもジャンプ連載のものだ。特に「HUNTER~」には感動した。

 作者の冨樫氏は、以前短期連載の「レベルE」(全3巻)という作品で、驚異的に緻密なストーリーテリングを展開し、一つの傑作SF漫画をものした。

 その後始めた「HUNTER~」でも、主人公ゴンの成長課題に「ハンターの概念とその認定試験」「武闘能力としての念能力という特殊能力」を組み込み、その緻密な設定能力を活かして読者を惹き付け、主人公が身に付けた能力の発揮場所として、「幻影旅団」という敵集団や「ヨークシンシティ」を設定。バトル物としても十分な面白さを維持し、「グリードアイランド」という念能力を利用するゲームをプレイすることによって、ゲームプレイとクリアへの興味を引き続けた。

 ところが「グリードアイランド」編の終盤に、一匹の漂着した蟻の女王が衝撃の展開を見せる。キメラアントと呼ばれたその蟻には「捕食した相手の能力を身に付ける」という特異能力があり、結果的に「念能力を持つキメラアント」軍団が誕生し、一国の実権を乗っ取り、世界の驚異となったのだ。軍団の強行偵察と、その後の殲滅作戦には主人公の先輩にあたるハンター協会の実力者が担当。「ジョジョ」のスタンドバトルに並ぶ念能力の多彩なヴァリエーションと多様なバトルは、読み応えのあるものだった。

 「キメラアント編」が作者の度重なる休載を挟み、意外な形(○兵器の使用)でようやく決着をみた後、そのストーリーを引き継ぐ形で「暗黒大陸」編がスタート。再び長い休載を経て、現在連載は再開している。この巻は新編の状況説明とバックストーリーの展開だが、まあ面白いこと。よくできたSFを読んでいるような感覚だ。

 通常世界の外に存在する暗黒大陸。人類にとって素晴らしい価値を持つ物質の宝庫であるが、その大陸に棲む「住人」と「保護者」は人類の存続を危うくする超高危険度の「厄災」であった。この大陸への進出を表明した独裁国家と既存の有力国家群との軋轢、更にハンター協会の内紛、独裁国家の王位継承争いが絡んで複雑なストーリーは魅力十分。よくできた小説を読むような読後感に浸れる。

 一方「暗殺教室」は先日連載終了し、次巻がフィナーレ。今巻がクライマックス&ラストバトル。来月はエピローグだ。興味深い「殺せんせー」の正体は以前に明かされたらしい。少し戻ってみてもいいかも。

 「ジャンプ」をフォローしなくなって随分経つ。昔から知っているのは「こち亀」だけだ。立ち読みできる環境はあるので、少しづつフォローするのもいいかも。

 まずは今夜、がんばろう。

HUNTER×HUNTER 33 (ジャンプコミックス)

HUNTER×HUNTER 33 (ジャンプコミックス)