ディオ様の言う通り。:リオ五輪 男子柔道100kG超級決勝

 世界大会連勝中のフランス・リネールと日本の初代表選手との決勝。王者リネールはまともに組もうとせず、日本選手は指導を取られ、ポイントで配線。この試合は偶然TVで見たが、終わったときの会場のブーイングがひどく、何事かと思っていたらそういうことだった。

 

・相撲化

・積極的攻勢の評価増

 

がこの頃の柔道の特徴だ。投げられた相手の足が中を舞うような華麗な投げ技は影を潜め、

 

「相手を倒して背中を付ければポイント。」

 

というポイント評価性は、明らかにこの競技のダイナミズムを大きくスポイルした。また、消極的な姿勢、掛け逃げ等のズルい方法は、試合のエンターテイメント性の向上には貢献しているとは言い切れない。

 

 しかし一方では、

 

「手段などどうでもいい。

 勝てばよかろうなのだァァァァァァ!」

 

 というDio様的思考ルーチンも否定はしない。実際つい前日にベイカーなんとかという選手が決勝の最後で似たようなことをやったからだ。腑に落ちないものはあったが、まあ金のためなら...とも納得できる。

 

 気に入らなかったのは、リネールがハナからまともな勝負をする気がみえなかったことだ。相手がポッと出のニューフェースだからなのか?絶対王者が聞いてあきれるというものだ。とまれ好成績はよかった。東京では頑張ってほしいものだ。