乗り切った...。

 12時間勤務の2日目終了。連休ゲットである。辛かった。

 とりあえず職場内を立って歩くのがお仕事のようなものなので、朝9時から夜の9時まで、2時間+30分休憩のラウンドを5回繰り返すのだ。単純に考えても、2000歩/時×10時間=20000歩≒16km!

たいしたもんだよ自分!

 おかげで勤務中からふくらはぎが痛み、半分ゾンビ歩きと化す始末。やれやれである。今日はしばらく休養に努め、次の夜勤3連発に備えねば。こういう勤務サイクルで助かった。前のような6連勤だったら...考えるだに恐ろしい。

 そういえば昨夜は帰宅後にチャリでこないだ行った懐かしい名前のラーメン屋に出かけ、ラーメンライスをいただいた。やっぱりおいしいが、このところの対糖尿病食に慣れていると、ちと攻撃的かな?と思える。頻繁に通うものではないのかもしれない。自重自重。

 ところで以前のエントリでも書いた、このごろ愛聴しているマイケル・ボルトンの”ソウル・プロバイダー”、サウンド的にはAORのツボを抑えていていいなあ...と思っていたら、WIKIで何とドラムが打ち込みであると判明。

「え~、LAならジョン・キーンかジョン・ロビンソンでしょ?」

 まあ、時代的にはチョー有名なリン・ドラムからビット数(デジカメの画像解像度のようなもの)も上がり、プリセット音だけで良しとしていたサウンド自体にも、生ドラムと同様のエフェクトをかけるようになってきた。具体的にはデジタル・リバーブの登場+クオリティアップとなる。確かに民生用で登場したヤマハREV-7など、そのクオリティからプロでも使用されるほどだったし、実際のサウンドはリバーブ+コンプ深めのいかにもなサウンドで、ハイハットアーティキュレーション(抑揚)にも気が配られていて、単に安易な代用ではない、サウンドの重要エレメントとしての役割を果たしている。

 このごろはリズムトラックはデジタルがデフォとなっているようで、バンドものでしか生ドラムのサウンドを聴くことはなくなってしまった。

 単純な8ビートのパターンをプレイするだけでこちらをワクワクさせ、アップテンポのシャッフルをプレイしただけで

「コレだよ~!」

 と手を打たせるグルーヴマスター、ジェフ・ポーカロのような「万全感」を感じさせるドラマーはいなくなってしまった。寂しい限りだ。

Tribute To Jeff Revisited

Tribute To Jeff Revisited

 切なさ全開:Her Town Too / James Taylor & J.D. Souther

 どこぞのゲームのようなwww。

 先ほどいささか似合わぬメランコリックなものを書いたので、このところお気に入りの曲を挙げよう。

 もともとライブな音が好みではあるが、デジタルの波が来る前のデッドなサウンドはそれなりに趣があってよい。ことに70年代終盤から80年代初頭のイーグルスに代表されるミッドテンポのゆったりとした曲調、すなわち

・シンプルであまりエコー感のないドラム
・シンプルなベース
・コードが中心のエレピ(フェンダー・ローズ等)
アルペジオ中心のアコギ
・内省的でメランコリックな歌詞

 後の派手なデジタル+ライブサウンドの後に流行したアンプラグドなサウンドである。特にあまり揺れない中音重視のローズサウンドは実によい。この中で当時の私が気に入ったのは、ジェイムス・テイラーJ.D.サウザーのゆったりとしたデュエット" Her Town Too "だ。

 同系のサウンドでは、やはりイーグルスの" New Kid In Town "や" I can't Tell You Why "がある。いずれもエレピのコード弾きが中心のゆったりとしたテンポが印象的な曲だ。ちなみにギターはエレキを使用していて、後者にはジョー・ウォルシュのソロがあったりするのだが、当時最新のアナログコーラス(BossのCE-1)そのものの音だったりして実に懐かしい。

 さて、" Her Town Too "はドラムがドン・ヘンリー、ピアノがグレン・フライのイーグルス勢。ベースには知る人ぞ知る髭のおじさんことリー・スクラーユーミンのアルバムに多く参加。ここ数年は一時的にTOTOのメンバーでもあった。)印象的なフレーズが耳に残るアコギはTOTO以前にスタジオで人気だったワディ・ワクテルだ。

 哀愁漂うメロディと的確なハーモニーに加え、後半には物憂げなストリングスも加わってますます切なさアップ。歌詞の内容はググっていただくとして、何か希望の残る形でフェードアウトする。結構難しいコードを使っているので、いずれ楽器を復帰したら、コピーしてみたい曲の1つだ。ようつべの映像はこちら。いい曲である。


James Taylor and JDSouther - Her Town Too - YouTube

 思い出のお店の話

 中学生の頃、土曜日の昼食は決まっていた。

 午前中に授業が終わり(まだ週休2日ではなかった。)、丘の上にある坂を下り、町に降りると、当時両親が営んでいた店に立ち寄り、昼食代の千円札を握って、坂の登り口にある一軒のラーメン屋に入るのだ。

 8畳ほどの店内に入ると、主人と奥さんが迎えてくれる。いつものラーメンライスをオーダーし、一つしかない座敷に座る。

 ほどなくラーメンとご飯がやってくる。ストレートなとんこつラーメンだ。まろやかな味と細目の麺をすぐに平らげ、ご飯を残ったスープに放り込んで食べる。今となっては殺人的なメニューだが、食べ盛りのガキにはもってこいの食事だった。ライスを食ってスープを完食すると、再び坂を上って午後の部活に向かうのだ。

 中学生の土曜の昼はこれだった。高校進学後は地元を離れ、滅多に立ち寄ることはなくなった。そのうちお店は町の中に移転し、立ち寄ることもなくなった。お店は今もあるが、営業はしていない。お店のご夫婦はあれ以来会っていない。

 こちらに移ってくると、近くにあの店と同じ名前のラーメン店があった。昨日のお昼に行ってみた。お店はとんこつ系のラーメンで、なかなか美味。頻繁にとはいかないが、これからも通うだろう。

 土曜の昼に千円札を握って歩いていったあのお店は、今はもうない。両親がやっていたお店も、今はその跡もなくなっている。向かいにあった洋品店は、もはやどこにもない。坂の登り口の角にあった本屋が、寂れて残っているだけだ。

 ず~っと前の話である。

やあ、元気で何より。:「ポーの一族」40年ぶりの新作

 1976年に連載終了した萩尾望都大先生の「ポーの一族」数百年の時を旅するエドガー・ポーツネルとそのパートナーのクロニクルだが、この新作が何と40年ぶりに公開された。本日本屋に行って「月刊フラワーズ7月号」を購入。楽しみにしていたので帰宅後早速読む。

 舞台は1944年、二次大戦中のイギリスはウェールズ。ロンドンから疎開してきたエドガーとアランは、疎開先である少女と出会うが、その少女にはある背景が...というもの。

 ストーリー展開はさすが巨匠。名監督のように静かに展開するストーリーはまさに映画。シューベルトの「春の夢」(ググったらクラシックなピアノ歌唱曲だった。)をモチーフとした画面は落ち着きもあって素晴らしい。

 ところが、これは前編。後編は今冬ですと...。


 裏切ったな!僕の気持ちを裏切ったな小学舘!


 ...まあ、30年は待てたのだ。あと半年ほどはどうということもないさ。これを機会に、オリジナルを読み直すのもいいかもしれない。

 

お引っ越し

一週間ぶり、生きてます。

● 5/18

 朝からちょこちょこ準備。9時過ぎには車が到着。積み込んでフロアを掃除して、10時過ぎに出発。

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 がらんとした部屋。

 さよなら長浜、またいつか。

 給油して11時前に木之本ICから北陸道に。敦賀~福井を過ぎ、いよいよ未知の地へ。山あいを走って日本海に出て、小松付近の工場群を抜けて、1時前に「徳光PA」で昼食。「徳光そば」というかき揚げそばをいただく。醤油味の普通のそばだが、かき揚げがおいしい。600円。

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海辺のキレイなパーキング。

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日本海を臨む。

 リスタートして金沢を過ぎ、砺波ICで降りたところで先方の担当者とおちあい、アパートのレオパレスへ。2時頃に着いて荷物を搬入。新生活のスタートだ。

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ベッドは正直デッドスペースw。

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自転車はなかなかいいブルー。

 周囲には交差点にセブン、しまむら、ダイソー、書店があり、スーパーも近い。買い物環境は揃っている。継続レンタルのママチャリは、いいブルーの普通のものだ。

 さ、また粛々と生きていこう。

休日行動記録:5/20-22

● 5/20

 朝は朝ドラ後に「ビリオン珈琲」でモーニング。トーストとサラダをいただく。9時過ぎにATMで振り込みを済ませ、夕方からの資金を引き出す。夕方までだらりと過ごし、夕方にレンタカー屋で初のプリウスをゲット。前タイプだが、新型はまたの機会に。

 さてこのプリウス、スマートキーシステムはAquaと同じだが、センターディスプレイに表示される情報量はなかなかのものがあり、興味深い。特に燃費関連のものが充実している。低~中速のパワー感はAquaの方がよい。ドライブは安定している。オーディオの音は個人的によいと感じた。さすがハイブリッドの草分け、いい車だ。

 さて、受け取ってすぐに病院から電話。紹介状ができたから取りに来いとのこと。明日行くことにする。三島池のネコちゃんに会いに行くと、白いのが一匹。距離はあったが

「元気でね、夏を乗り切れよ。」
「ニャー」

「他のと仲良くね。」
「ニャー」

 返事をしてくれた。しばらくの間会えないけど、元気で。夕食はスシローに。いつもの14皿でフィニッシュ。次は富山か、どういうのがあるかな?

 帰宅してしばらくしてから最後のネカフェに。配信の「ジュラシック・ワールド」を鑑賞。遺伝子操作で造り出されたT-REXの強化版”インドミナス・レックス”が大暴れ。簡単な知能まで持ち、ワナを仕掛けたり楽しみで他の恐竜を殺戮したりと手に負えない。おまけにしゃべってラプトルズを味方に付けるなど凶悪の限りだったが、結局オリジナルT-REXと説得したラプトルズとの共闘で水際に追い込んだところを、水中からモモサウルスがパックンチョで水中に引きずり込み決着。人々が脱出し、無人の研究所で朝日に吠えるT-REXでおしまい...怪獣映画でした。評価★★★。

● 5/21

 5:55に出発。まずは小浜へ。一般道を通って8時過ぎに到着。無事紹介状をゲットし、引っ越し時には慌ただしくて行けなかった場所にご挨拶。

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 前のアパート。

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 どうやら自分の部屋には、次の人がいるらしい。

 小浜を後にし、「道の駅マキノ追坂峠」で休憩。

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ちと暑いので車内より。

米粉あんぱんとミニクロワッサンを食す。こないだ寄った時の焼き餅は美味しかったのでまたあればと思ったが、いずれまた。その後はいつもの稲荷神社跡地に挨拶。

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またいずれ。

 帰宅後は休憩後、未練たらしく三島池に行く。ネコちゃんズはお昼寝中かいなかった。その後返却。走行距離245.6km, 給油7.3㍑,燃費33.64km/㍑!余り飛ばさなかったとはいえ、たいしたもんだ。またね。

 その後は基本自室でまったり。夕方になったら掃除用具を100均で買い、「真田丸」を見てから準備をし、明日10時の引っ越しに備えよう。最後の晩餐はどうしようかなあ。(つづく)

待望の配信:KKBOX

Michael Bolton - Soul Provider

Michael Bolton - Soul Provider


 待ち望んでいたアルバムがようやく配信された。「松崎しげる@USA」ことマイケル・ボルトンの89年発表のAORの名盤「ソウル・プロバイダー」である。

 マイケル・ボルトンは元来HRバンドのヴォーカルで、マッチョなイメージで売り出したが今一つくすぶっていた。それが世のAORブームに乗ってLAの有名どころを揃えて発表したこのアルバムが大当たり。太いトーンと抜群の歌唱力が相まってAOR路線を走ることになる。

 何と言っても曲もいいし参加ミュージシャンがよい。当時の自分のCD購入基準は雑誌(ADLIBとか)の紹介記事のミュージシャンクレジットだった。ファーストチョイスはもちろんルカサー師匠。次にジェフ・ポーカロ師匠やジョン・キーン、ジョン・ロビンソン等の一流ドラマー、そしてトム・キーン、マイケル・オマーティアン等の達者なキーボードが加わり、仕上げのプロデュースは

デビッド・フォスターで万全」(*)

 である。

 ということでこのアルバムは、ギタリストにSteve Lukather, MIchael Landau, Dan Huffという当時のスタジオ・ギタリストトップ3が揃い踏み。ルカサー師匠やダン・ハフも数曲で達者なソロを聴かせてくれるが、個人的に印象に残るのは、アルバムタイトル曲" Soul Provider "と、グラミー獲得の珠玉の名バラード" How am I supposed to live without you "でのマイケル・ランドゥの実に繊細なバッキングである。

 氏の愛機であるタイラーから紡ぎ出される実に綺麗なコーラスとエコーの聴いたクリーントーンは実に美しい。加えて”How am I~”での滑らかでディレイの効いたディストーションは、やはりランドゥのプレイであるチャカ・カーンの名曲" Through the Fire "のソロを彷彿とさせ、実によい。

 なお、このアルバムでは名手マイケル・ブレッカーやケニーGのサックスも堪能でき、ミュージシャンマニアには垂涎の作品となっている。私はリアルタイムで購入し、比較的簡単なランドゥのソロをコピーしては悦に入っていたが、今の自分から当時の自分にアドバイスするなら

「歪みはいいからディレイにもっと気を配れこの下手くそ!」

 である。ちなみに当時の機材はBladeのR-4、歪みはRocktronのPRO-GAPにMAXONのデジタル・ディレイをコーラスで使用していた。ヤマハのマルチはまだだったかな。懐かしいねえ。